お金を貯めている方へ。
その貯めているお金の使い方は決まっていますか?何のために貯めているのですか?そんな貯金思考の方にこそ読んでほしい一冊です。
子供の時、「アリとキリギリス」という絵本を読んだことがありますよね?
オチとしては、「アリがキリギリスに食べ物を分けてあげる」というものになっていました。
助けてもらったキリギリスは、冬を越してからはコツコツ働き、食べ物を蓄えるようになります。
実はこれは、現代の日本社会が貯金信仰を美徳としている表れです。
貯めない者は飢え死にする。
そんな教訓は旧時代のものだと気づかせてくれる。それが今回ご紹介する本書です。
目次
あり金は全部使え:目次
- はじめに 冬に備えないキリギリスであれ
- Phase 1 マインドセット 安定志向はゴミ箱に捨てろ!
- 限界を超えてお金を使え
- 銀行預金は「不安の貯金」
- リスクに飛び込め
- 組織に頼るな
- 持ち家は買うな
- 貸し金は捨て金と知れ
- 死んだあとなどどうでもいい
- Phase 2 行動革命 欲望のままに遊び倒せ
- 何でもやれ
- 小遣い制は絶対やめろ
- 恋愛は死ぬまで続けろ
- 連れ込むのは高級ホテルにしろ
- 行ける飲み会には全て行け
- 没頭しろ
- 株より遊びに投資しろ
- ブレーキを壊せ
- サボれる家族サービスはサボれ
- Phase 3 時間革命金で買える時間はすべて買え
- 困ったら借りろ
- 財布は落として構わない
- 掃除・洗濯はするな
- 田舎を出ろ
- 人に任せろ
- 高くても都心に住め
- タクシーを使え
- 行列に並ぶバカになるな
- Phase 4 習慣革命 チンケな節約をやめろ
- 昼から迷わずうな重を食え
- スマホは最高スペックにこだわれ
- ジムに行け
- 思考の筋トレを怠るな
- オシャレに気を配れ
- デートでの「多め出し」をやめろ
- 邪魔なモノは捨てろ
- Phase 5 信用構築 財産を信用に変えろ
- 手柄は人にやれ
- 人助けに金を惜しむな
- 欲しいモノはすぐに買え
- 1の価値を100にしろ
- 甘え上手であれ
- 誰より早くやれ
- 金持ちを目指すな
- バランスを外せ
- Phase 6 終わりなき拡大 ゴールを設定するな
- おわりに 使った後悔より使わなかった後悔
①使い道が無いのにお金を貯めるのは無意味

何らかの目的があって、貯めているのは別にいい。でも、これといった使い道がないのに、預金通帳にお金を余らせ続けるのは、本当に愚かしいことだ。
「あり金は全部使え」と言うホリエモンも貯金を全否定している訳ではなく、目的があるなら貯金してもいいと言っています。
一方で、目的もなくお金を銀行に預けておくことに対しては厳しい意見を持っています。
理由としては、銀行にお金を預けるというのは、銀行にお金を貸すということと同義だからです。
お金が大事だと言っているのにも関わらず、赤の他人の銀行にお金を貸すという構図自体が異質だとホリエモンは言います。
確かに、僕も含めて何の目的もなく、お金を銀行に眠らせておく人が多いように思いですよね。
お金を銀行に眠らせておくだけでは、何の価値も生み出しません。
そうであれば、スキルや知識、経験を得るために自分自身に投資した方が将来的によっぽどためになるのではないでしょうか。
②歳を取るリスクを考慮せよ

若いうちは、投資のレバレッジを、いくらでも効かせられるのだ。お金がない?だったら借りればいい。それが正解だ。
あらゆる物事へのチャレンジは、歳を取るごとに難しくなってきます。
人生において、誰しもが歳を取るリスクを抱えています。
仕事・恋愛などあらゆることは、今が一番若いのです。
そして、若くして得られた経験は、年齢を重ねて得られた経験の何倍もの投資効果になります。
また、若いうちは同じ経験でも得られる経験値が何倍にもなりますよね。
しかし、お金がない中で新しいことに挑戦するにはどうすれば良いか?
ホリエモンは借金をすれば良いと言います。
若いうちは、いくらお金を貯められるかではなく、どれだけ経験を積めるかではないでしょうか。
③貯金型思考はやめて投資型思考へ

本書の主張は、貯金そのものに価値はなく、使って初めて価値が生まれ、それを享受できるということだと思います。
すなわち、お金を貯めるのではなく、自分の遊びや趣味などに使っていこうよということです。
すでに現代では、YouTuberなどが、自分の遊びや趣味にお金を使い、それを発信してお金を稼いでいますよね。
この流れはますます加速していくだろうとホリエモンは言います。
今が、貯金型思考から投資型思考へ転換する時なのではないでしょうか。
まとめ:あり金は全部使え

- 使い道がないのにお金を貯めるのは無意味
- 歳を取るのはリスク、若いうちに経験を積むべき
- お金は使って初めて価値を産み、それを享受できる
本書は、あり金を全部使えという切り口から、生き方に対する哲学を説いた本です。
素直にあり金を全部使って無一文になれということではなく、意味のない貯金信仰は捨て、価値のある人生を送っていこうということが書かれています。
人は常に、自分のやりたいことのために生きるべきだ
自分のやりたいことは何か、そしてそれを今思いっきりやっているか、この問いの答えがNOの人は見る価値ありの一冊、オススメです。

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